ついでの一枚

野洲市辻町、JR野洲電車基地沿いに石屋さんがある。そこの資材置き場に石灯籠が2基並んでいる。柱の部分がやけに太い妙な形だが、どこかの庭先で一度見たことがある。こういうスタイルもあるのだろう。特に左側、どこに火を入れるのか。ひょっとしたら灯籠ではないのかもしれない。そこのところは全くの素人で基礎知識がない。ぎおう教室へ行くたびにその前を通る。気になっていたが、ついつい通り過ぎるのが常だった。
きのう見てもらった「浅はかな一枚」を撮った後、その灯籠を思い出した。田んぼの中の小道を行くと100m足らず。意外と近くだった。しかし山に近い。100mの移動は大きかった。「浅はかな」では、和服の襟元を見るような組み合わせだったが、こちらではそれが大きく崩れて、妙光寺山の向こうに三上山が見える構図になっていた。それだけならいいのだが、妙光寺山の左角(三上山の左に見える小さなピーク)が自己主張をする。灯籠よりもそちらの方が気になる。難しいものだ。
「そこまで来たついでにちょっとお寄りしました」。・・・よく聞くし、よく使う。便利な言葉である。しかし中身はない。そんなことで、”ついで写真”はアカンと常々思っている。これはまさにそのついで写真の典型である。
写真ステージ 「近江富士」
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