冬の旅

南桜、大山川沿いのさくら緑地。静まり返って散歩する人もいない。桜の木も裸のまま、じっと寒さに耐えている。一年中で一番色彩に乏しい時期である。立春以来、とみに明るさを増して来た太陽の光、せめてその光でもと空を見上げるが、その太陽もどこにあるのか。CDで聴くシューベルト冬の旅・第23曲、”幻の太陽”、ハンス・ホッターのバリトンにとどめを刺す。いま、この年齢になってその味が分かる。20歳代のころには、何やあんな辛気臭いものと思っていたものだが。
しかしその冬に耐えてこそ。静岡では河津桜が満開だとか。守山成人病センター前の桜も咲きだした。もともとが絵にならない桜だけど。ついでにもう1枚。
写真ステージ 「近江富士」
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