神がくれた一枚

チャンスをつかみかけると大概の場合、神さんが出てきて邪魔をする。そんなことで、神さんほど意地の悪いヤツはこの世の中にいないと考えている。ところが忘れたころにそのかみさんがニヤッと笑うことがある。
南桜ザクラのいつもの所へ行ったとき、全体は曇っていたのでもう帰ろうと思ってふと見上げたその時、ピークの右側だけに細く剣の先のような光が当たっていた。今まで見たことがない山のひだである。それが微妙に変化していく。もう1枚。あれは3年ほど前だった。激しい雪しぐれの後、淡い光の中でこのひだを見たとことがある。ただしそのときはいまよりは200mほど右だった。標題写真で右側の木と木の間に見える鉄塔が、雪の写真では画面の真ん中に見える。今回(標題写真)は雪の時に比べて左へ寄った分、ひだが細くなった。神さんがくれた一枚。
写真ステージ 「近江富士」
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