数mの距離

琵琶湖大橋取付道路。どこでだったか、観光ガイドさんから聞いた話だけど、琵琶湖大橋の工事のために作られた道路でその名前があるとか。その道路の播磨田交差点。滋賀銀行播磨田支店の前から。この風景はずいぶん前から気になってはいた。しかし、家の屋根がちょっと大き過ぎる。左のマンションはともかくとして山に対して民家の屋根が大きすぎるのである(標題写真でも屋根は少し大きい。それよりももっと大きいという意味)。そうかといって、ここで三上山だけをアップしたのではどこから撮ったのかわからないくなる。何やかやで、この風景を撮ったのは今回が初めてだった。
先日ここを歩く機会があり、ああここだったとカメラを向けた次第。思ったより山が大きかった。考えてみると、山が小さいと感じていたのはクルマの中からの風景だった。道路と山の関係上、見えるのは琵琶湖大橋から国道8号向きである。すなわちいま立っている歩道から見ると反対側の車線。さらに右折レーンがある。少なくともいまのカメラの位置よりは数m山に近い。その数mが大きい。これが風景を変えたのである。今まで気にはしつつ、積極的に撮ろうとしなかったのは、この数mの距離が原因だった。
写真ステージ 「近江富士」
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