淡墨桜

川田大橋左岸畔に他の桜より一足早く、白く上品な花が咲いている。(もう1枚)。シャチョウがここの桜は早いという。そういえば確かに他よりは早い。でも今のいままで、ワシは気がつかなかったけど。見れば、道路に面したところにきれいな案内板が設置されていて、「淡墨公園」とある。(原本では墨にサンズイがついているが、そんな字があるのかないのか、探せばあるのだろうが、「墨」でご勘弁を)。へえ、やる気やな。公園の説明文としてはちょっとくどいけれど、設置者の熱意の表れだろう。
実は、ここからちょっと下った川田町喜多の児童公園に薄墨桜がある。それが弱ってきたので岐阜県根尾谷の淡墨桜保存会に教えを乞うた。それが機縁となって保存会から「樹齢1500年薄墨桜の実生苗木6本」の贈呈をうけ平成7年に当地に植樹したもの、という。なるほど植樹してから20年にもなるのか。何でもそうだけど、物事は簡単には成らない。
根尾谷の淡墨桜。私は人混みが苦手だから花の時期は知らないが、美濃地震の根尾谷断層を見に行ったときにその姿だけは見てきた。やっぱりすごい木だった。荘川桜もすごいが、この木の重厚感には圧倒される。その木の子供か、孫か知らないが、実生の苗から育てたものだという。風格のある木に育ってほしい。
三上山との組み合わせは難しい。バリアングルファインダーを使ってのハイポジションである。残念ながら思い通りの位置には入っていない。
写真ステージ 「近江富士」
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