お節介な話

なぜか今年はひこばえがきれいに感じる。爽やかな黄色が見事だったが、画面で見ると山吹色に見える。全体がちょっと古くなったのと、この日の天気がもう一つパッとしなかったのが理由らしい。場所は、野洲駅北口方面から近江富士大橋へ向かう県道2号上。手前の畦道が水平に横切っているのは辛抱するとしても、その奥の2本の電柱が三上山を挟んでいる。これはちょっと苦しい。なぜこんな絵になってしまったのか、これにちょっとした理由がある。
実はこの県道2号と、昨日見てもらった行畑からJRをくぐってくる線がクロスする交差点、そこの一角が整地され何かが始まるらしい。一方、県道を挟んだ反対側にいつか紹介したケーキ屋さん(だと思っているが、GoogleMapではカフェダイニングとなっている。どちらがどうかわからないが、いまは店の種類は問わない)が建っている。この辺にはないしゃれたデザインで、前の道路からあえて10度ほど傾けて、大きな窓から真正面に三上山が見えるように建てられている。
そんなことで、今度の工事がその店からの景観とどうかかわるのかが気になった。道路の反対側に立って、その大きな窓ガラスに自分の姿がきっちり真ん中に写る点を探し、回れ右をして撮ったのが標題写真である。整地された部分が左端にちょっとだけ引っかかっている。縁もゆかりもない店だけど、その窓から見える風景を気にする、お節介な話である。
写真ステージ 「近江富士」
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