忍者と遊ぶ

光善寺川とJR琵琶湖線が交差するところ。ここへきて初めて全面黄金色の田んぼを見た。人間勝手なもので、こうしてみるとどれか1枚ぐらい刈入れが行われていてもいいのにと思う。右端に大中小と森が3つ分かれて見えるが全部長嶋神社の森(地図によると集落の名は「長島」だが、神社の名は「長嶋」となっている)。で、JR線は森を分けている。実際に現場へ行ってみると鳥居と本殿が線路の両側に分かれている。野洲駅方面からやってくる電車は森を抜けるまでは全く無音。忍者の如くにやってくる。
三上山の右、電車の上に見えるラクダのコブは、左がカブト山、右がハタフリ山。総称して田中山と呼ばれているが、近江八幡市の湖岸近くから見ると左が尖り、右が丸く見える(三上山の左)という忍者のような山である。もう1枚。もう少し上流から見える新幹線。手前の山は標題写真で電車の前に見えていた山。これが目の前へしゃしゃり出てきた。地元では「夕日が丘」と呼ばれている。新しい住宅地かと思うがれっきとした山。ちょっと歩いただけで山が勝手に動く。これもまた忍者。
ここら一帯、大きく見ると鏡山の裾ということになる。山に押し出された形で両者近いところを通っている。きょうの話とは無関係だけど国道8号も夕日が丘の向こうをちょっとした峠で越える。
写真ステージ 「近江富士」
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