背伸びした山

高木橋で家棟川の右岸へ出た。川の制約がなくなった。前後左右、農道を歩くことが可能になった。きょうの場所は、高木橋に続く道を直進し、1本目の農道を右へ曲がったところ。三上山は田中山の双耳峰の間へ戻ってきた。9月10日の標題写真と同じ並びだが、遠ざかった分三上山が大きく顔を出している。
在来線の下り電車がやってきた。山の並びはほとんど変わらないが、線路からはずいぶん離れたから電車は小さくなっている。車体が光る線になる。その中でひときわ明るく反射する点。これは太陽との関係だから動かない。いまでいうと、最高部から3分の1ぐらいの編成の境目あたり。それを電車のどのあたりに置こうかと考えているときに左のビニールハウスの陰から新幹線が現れた。これは速い。またたくまに距離を詰める。在来線の最後尾と、新幹線の先頭車がともに光るタイミングをと考えたが、新幹線はこれ以上光らなかった。どこかに微妙なずれがあるらしい。
写真ステージ 「近江富士」
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