立春の太陽

立春の朝、快晴である。こうなるとやっぱり気になる。三上山てっぺんからの日の出。冬の間はてっぺんの右側から顔を出していた太陽が、ようやく左側へ戻ってくる。毎年のことではあるがやっぱり記録しておきたい。とはいえこの寒さ、外で待つのはつらい。ズボラをして、今年は家の中からやっつけることにした。窓を10cmほど開けて・・・。標題写真をよく見ると空の部分に網戸のネットが写っている。太陽の光芒に色がついているのもネットの仕業である。レンズからネットまでの距離が10数cm。もう少し近づけたほうがよかったか。
このあと、すぐに横の道路へ飛び出して、1枚だけ撮ってきた。それがこれ。ネットはないから、光芒に色はついていない。太陽がちょっとでも左へ動くかと思ったが、電柱だけが右へ動いた。太陽は山といっしょに左へ動いただけである。テッペン、てっぺんと大きなことを言っているが、残念ながらほんの少し右へずれている。あと何日かかかりそうである。
写真ステージ 「近江富士」
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木が伸びて

地球の森、最高点の橋の上である。厳密に言えばその橋のそばから身を乗り出して撮っている。といって分かってもらえるかどうか。園内に架かる橋は全部木製である。その中で唯一恒久的なコンクリート橋。おそらくこの下へ草津から近江八幡につながる一般道が建設されるのであろう。最初に述べたように園内最高点である。ここからの眺めが怪しくなってきている。橋から身を乗り出して、樹木の低くなっているところへ三上山を持って行くしか手はない。それが標題写真である。
前回来たのはいつだったかと調べてみた。2017年の8月29日。やはり写真にならない状態に木は伸びていた。ちょっと古いのを探して見た。2013年4月1日。画面いっぱいに山がつながっている。すぐそこにあずまやがあるのだが、それもきっちり見えている。木は伸びる、当たり前の話だけれど、もはや地球の森園内からは、特定の場所からしか三上山が見えなくなった。「地球の森眺望の記録」をまとめなければならないときに来ているようである。
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春を待つ

冬といえばいいのか、早春といえばいいのか。昼間の気温も1桁の前半どまり。雲が切れて、パッと日が射すと間違いなく春の光だが、それが陰ってしまうと掘りかえされた畑はまだ冬の色。
ここは守山市明富中学校の前。見えている集落が水保町。かつての野洲川南流、いまのびわこ地球市民の森に沿って北西から南東へ長く続く。大きな民家の屋根に、何日か前の雪が残っている。西というより北西に面しているといえばいいのか、立春に近い太陽も、まだここまでは届かないらしい。
写真ステージ 「近江富士」
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天神川河口

大津市堅田の天神川河口。地図には堅田なぎさ運動広場とある。30数年前、朝日を撮るのによく通ったところである。三上山からの日の出は、年末年始にかけて浮見堂あたりから。ちょっと南のこのあたりでは1月半ばになる。あと2月3月と日の出の位置は南へ移動していくが、まだ現役のころだから、学年末の行事が重なってどうにもならなくなる。そんなことで、朝の写真はここで終わり。そういう場所だった。
いまは野球のグランドが一面とトイレがあるだけだが、当時はテニスコートもあったような記憶があるが、今その跡地も見られない。ひょっとしたらした、川向うにあった名鉄マリーナの施設だったのかも知れない。この木はグランドの周囲の浜ぞいに生えている木。当時はひょろひょろと細い木が隙間もなく並んでいたが、いつの間にか淘汰され、勝ち残ったのがこのような巨木の仲間入りしそうな樹影になっているようである。
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