あれは何や?

昨日(5月22日)、午前11時ごろ。湖北町、道の駅「水鳥ステーション」。同行した連中が空を指さして「あれは何や」と騒いでいる。一見すると虹に見えるが虹ではない。虹は自分が円の中心に立つことになるが、今は円の外側にいる。「彩雲」だろうと誰かがいう。確かに、言葉としてはそれぐらいしか思い出せない。確か空気中の微細な氷晶に太陽光線が屈折してだったか、反射してだったか。
内側にも見えるよと別の誰かがいう。そういえばなるほど太陽に幻惑されて気がつかなかったが内側にもう一つ。虹でいう副虹に当たるやつだろう。しかし虹の場合、2本目と1本目は色の並びが逆になるが、今の場合はどちらも青が外だ。
そして、夜9時からのニュースウォッチを見ていたら、天気予報のときに「きょう静岡で『環水平アーク』が見られました」という。昼間見たのと同じものだった。単純に「彩雲」だと思っていたが、専門的には難しい名称がついているらしい。
Wikipediaで調べてみると、・・・・大気中の氷粒に、太陽光が屈折し、ほぼ水平な虹が見える光学現象である。虹などと同じ大気光象の一種で、水平弧、水平環 とも呼ばれる。・・・・とある。原理的には同じもので、その見え方によって「彩雲」であったり、さらに細分化されてこんなややこしい名称になっていくのだろう。
彩雲とは全く関係なく別の方向を見るとトンビが高いところで輪をかいている。全部で10羽ぐらいはいただろうか。そのうちの一羽が彩雲の方向へ回ってきた。あいつは上昇気流に乗りそこなったのと違うかとにぎやかなこと。トンビはともかく、きょうの彩雲は見事だった。一生の宝になるものを見た思いだった。
写真ステージ 「近江富士」
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ジャガイモの花

昨日の場所から少し遠く、野洲川運動公園からの道が県道504号と交わるところ。小さな家庭菜園に植わっていたジャガイモの花。今のこの時期、方々で見かける花である。その向こう、豆のツルを這わすためかと思うが、細長くX字型に組立てた柵が力強い。しっかり見てはこなかったが、材質は何だったのか。普通は竹などが使われているが、どうもそのようなものではなさそう。
山麓、三上集落の屋根が白く光る。右端に遠くかすんで見えるのが菩提寺山である。
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迂闊でした

まず最初にこの写真を。撮影は5月10日、陰になっている山裾に集落の屋根が光るのを狙ったものである。風が吹いて田んぼの水面に変化が出て、そこそこの写真になったと思って帰宅した。ところがPCでみると山腹の暗い部分に妙な斑点が出て、使うに使えない状態。逆光によるフレアーらしい。
逆光のお堂などをオート露出で撮って、空からのかぶりを入れてしまうケースはよくある。教科書にはフードが必須とあるが、フードをつけるよりも左手で覆ったほうが効果がありますよと、教室の皆さんに話する。これもそのケースなのだろうけれど、今までに同じ状態で何度も撮っている。今までこんなかぶりが生じたことはなかった。たまたまその時反対向いて、順光線で撮った写真があった。もちろんそれにはかぶりはない。太陽光線によるかぶりには間違いないが、それにしても気持ちが悪いかぶり方だ。
一週間悩んで、きのうふとカメラのレンズを見ておどろいた。わーこれやったんや。ホコリがこびりついていた。そういえば長い間、クリーニングしていない。特に冬、雪が降ったりするとレンズが汚れやすい。それをついそのままに・・・。クリーニング液が机の上で遊んでいた。いやいや迂闊でした。
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広がる

甲西北中学校のすぐ近く。新しい1号バイパスが広域農道をオーバークロスして田園地帯へと下っていくところ。十二坊連山と野洲川に挟まれた農地で、以前は山沿いに県道27号が細々と連なっているだけの土地だった。その後農地の野洲川沿いに広域農道が開通し、多くのクルマが行き来していた。その後さらに1号バイパスがつながり、広域農道にクルマの影は途絶えた。
その広域農道が1号の下をくぐって、三上山側へ出たところ。田植え直後の田園が広がる。三上山の左が菩提寺山。右裾に建物が見えて、その奥に見えるのが天山。バイパスに隠れて見えないが右端には十二坊の北裾が連なる勘定である。
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丸い山頂

昨日の写真と比べて山全体のイメージはほとんど変わらない。それどころか山麓を横切る桜並木も同じイメージである。前景だけをちょっと変えたのではないか。確かにその通りである。昨日の場所から150mほど左前へ移動しただけである。しかし私としては、だから一緒なのかといわずに、それなのにこれだけ変わるのかと驚いてほしい。
何が変わったのか。違いは山頂の形である。昨日の写真は山頂が鋭く尖っている。しかし今日の写真は丸い。何Kmも離れてしまうと、100mや200mの移動は山の形そのものに大きな差異は出てこないが、今の場合は山頂からの水平距離が2Kmにも達しない場所(実際には約1.5Km)では、たかだか150mの距離が大きな差となる。当り前のこととはいえ、その差が面白く感じられるのである。
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尖がり富士

南桜。新緑のこの時期、田植えが終わった田んぼを前にした尖がり富士。私としては年中行事の一つである。なのだけれども、いつもの農道へ行ってみると、例年どおりの寸分たがわない風景が見えるだけ。天気も薄曇り。そんなこと家を出るときから分かっていたこと。これはやっぱり出直しやなと、ふと見ると、道路を挟んだ家庭菜園に黄色い花が。例によって名前はわからないけれど、ちょっと入らせていただいて2,3枚。
広い田んぼを前にするよりはちょっとはましだろうとPCで見てみると、そのうちの1枚に鳥が写っていた。撮影した時は意識なし。おそらくミラーが上がった状態のときに横切っていったのだろう。花の名前はわからないが、鳥の名前もそれ以上にわからない。大きさからしてカラスやトンビではなさそうだし、ツバメならもうちょっと恰好がいいだろうし、やっぱりあいつかな。
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勢力争い

左に見えるピークが三上山である、といえばある程度は納得される。しかし、三上山の右にこんな高い山があったかな?、とおっしゃるはず。そう、三上側から普通に見れば右にこんな高い山はない。実はこれ雌山。右側に低く見える山である。それが山麓近くから見ると、このように形がゆがんでしまう。高さが半分ぐらいしかない雌山が主峰より高いという妙な風景になってしまう。実はお田植祭りが行われる悠紀斎田もこの近くにあり、方々からやってくる急造カメラマンは三上山のゆがみに苦労する。
そんな妙な姿をなぜ撮ったのか。この時期燃え立つようにもこもこと芽を吹く椎の木かな、どんぐりの木かな、例によって名前はわからないけれど、これがぐんぐん勢力を伸ばしている。その様子を記録しておきたかったのである。
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柿の木

旧中主町から野洲市街へ通ずる道路沿いである。道路地図によると、正式名称は県道151号、守山中主線というらしい。中主はいいとして何で守山なのか、これが分からない。よくよく調べてみると151号という県道は、竹生口交差点でグイッと向きを変え、川田大橋を越えて守山につながっている。こんなつながりをはいそうですかと納得する人はまずいないだろう。
その道路沿いのあぜ道に柿の木が2本並んでいる。いつも気になっていたが、クルマが駐めにくい場所なので、撮影履歴はほとんどゼロ。中景の温室が目障りだったことにもよるのだが。ある年の夏、葉が虫に食われて全滅したことがあった。さあどうなるのかと気にしていたが、葉っぱが完全に食いつくされた時点で若葉が出だし、秋の初めに時ならぬ新緑になった。これは面白いと思いつつ、このときも後回しになった。次に行ったときには新緑は終わり何事もなかったような緑になっていた。その年、実がなったかどうか、全く記憶がない。
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