こんなところから

やっとの思いで木と木の間からの1枚(昨日の標題写真)を撮って、そのあと未練たらしくあたりを歩き回ったが、結局は何も見つからなかった。これだけの大きな展望があって、何で三上山だけが見えないのか。欲求不満を詰め込んだまま帰途についた。国道近くまで下ってきたとき、突然前方の視界が広がった。そして右前に棚田が。丘の上に風格のある家屋も見える。後で分かったことだが、「芭蕉会館」といって、膳所城址の二重角櫓を移築したものだという。写真には写っていないが、右後ろにクルマを置ける空地も。これはすごい。
標題写真はその棚田から撮ったものである。三上山と重なって背の高いビルが建っているのが気になるが、これさえ辛抱すれば文句のない場所である。すぐ下を通る国道と並行してJR琵琶湖線が走っている(手前の白い建物が目障りだが)。そういえば電車の中からこの建物を見た記憶がある。なーんだこんなところだったのか。GoogleMapを航空写真に切り替えると、畝が見える。いつの撮影かわからないが、少なくとも以前は畑だったところらしい。今はその影もなくただの空き地になっており、無断で入ることの善しあしを別にすれば、カメラポジションは自由に選べる。芭蕉会館の横の木はどうやら桜らしい。新たな課題である。上のグランド周辺での欲求不満はいつのまにか消え去っていた。
写真ステージ 「近江富士」
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