太郎坊山

写真仲間・佐々木さんのHP「むどらしか」に太郎坊山ウォーキングの記事が出ている。安土町内野から十三仏へ登り、尾根伝いに箕作山経由で太郎坊宮へ下ったという。太郎坊山は正式名称を赤神山といい太郎坊宮(阿賀神社)の背後にそびえている。実は写真集『近江富士まんだら』にOさん撮影の山頂からの写真が載っている。そのあと、私も登ってみようとして太郎坊まで行ってみた。ところがどこを探しても登り口が分からない。Oさんに聞けばいいのだが、その前に”こんなきつい山どないして登るねん”とあきらめてしまった。
佐々木さんのレポートを読むと、太郎坊からの上りはいったん箕作山のほうへ登り、途中から切り返して山頂へ向かうらしい(佐々木さんは逆に歩いているわけだが)。なるほど、そういうことだったのか。昔の蒸気機関車時代、勾配区間にあったスイッチバックというやつだ。それならわかる。よーし、再挑戦。
境内のハイキングコース入り口から35分だった。登りついて最初に見る風景がこれ。ど真ん中で高原状に裾を広げている鏡山が見え、その左に菩提寺山が目立つ。三上山はというと鏡山のすぐ右に頭だけが見えている。鏡山に近いがためにかえって一体化してしまって目立たない。べつに菩提寺山に恨みがあるわけではないが、私としては三上山を表に出さないと形にならない。それともう1つ、野洲の田中山、右の方に見えるちょっと色の薄い山である。特にいちばん右の尖った山がハタフリ山。佐々木さんも書いているように、岩戸山・十三仏が中継場で、そこから旗を読んだ。なるほどこのてっぺんなら目立つ。それでまとめたのが標題写真である。もう1枚おまけ。
話が前後したが、石段の途中にあるハイキングコース入り口。前回来たときなぜこれが見つからなかったのか。そのときにはまだこの案内がついていなかったのか(また人のせいにする)。逆回りして上から下ってきたから気がつかなかったのか。それとも山の姿に気後れして、最初から逃げ腰だったのか。
写真ステージ 「近江富士」
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