水鳥がいた

湖南市の大山池。池畔に近づくと、ヨシの陰から水鳥がスーと逃げ出した。見ればほかにも結構いる。ここで水鳥に出会ったのは初めてだ。冬場にはここへ(撮影に)来なかったということはないはずだが。それとも水鳥が最近になってこの池へ来るようになったのか。46時中、名神のクルマの音がわんわん響いているのだから条件は悪い。奴らはそれには反応せず、人間のわずかな気配に反応する。人間の何と罪深いことよ。
さきほどからヨシの陰で忘れたころにバチャン!と音がする。魚がはねたにしては音が大きい。と、黒いやつが飛び出してきた。カメラを向けた。おっかなびっくりで逃げ出した。シャッターを離さず追い続けた。鼻っぱしらが黄色いオオバンだ。いつか琵琶湖で鵜と間違えて調べてみて初めて知った名前だ。もう1枚。鳥だけ狙うのならレンズを長くすればいが、三上山という大前提があるから、そういうわけにはいかない。逃げていく鳥と三上山、結局、両方ファインダーに入ってきたのが標題写真。「どこに鳥がいるの?」といわれても仕方がない。いやいやお恥ずかしい。
写真ステージ 「近江富士」
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