古代峠

昨日の午前中は、空気清澄、見事な快晴だった。昨年の暮れの教室だったかで、花緑公園の古代峠の石が崩れかかっているとの話が出ていた。撮影ポイントの一つでもあるので、やはり気になる。自分の目で見ておこうと出かけていった。山道には20日の雪がまだ残っていた。久しぶりの雪の山道である。心地よさを感じながら現場へ。
一見、さして変わっているようには感じなかったが、いったんそういう情報を耳にしてしまうと、なんとなく気持ちが悪い。もう何年も行っていないので以前の記憶も怪しい。いちばん気になったのは、三上山の反対側から見て、左奥上2つの岩。気持ち悪いといえば確かにその通りだけれど、下の雪に何人かの踏み跡が見える。すくなくとも昨日きょう何人かの人がこの岩の下を通っているわけだ。以前はどうなっていたのかな。いますぐ目の前で崩れることもないかと、以前のアングルを思い出しながらヤマ勘で2,3枚の写真を撮ってきた。
帰ってから、以前撮ったのを引っ張り出して見比べてみた。2012年撮影。9月の撮影だったので、木の葉が多いが岩はほとんど変わっていない。2009年撮影。このときは出口に木が茂っていて三上山が見えなかった。あいあい滋賀に載せたいのでと無理をいって切ってもらった。岩はほとんど変わっていないようである。一方的な見方で、他の細部に目が行っていないかもしれないが、この3枚のアングルに関してはほとんど変わっていないようである。
写真ステージ 「近江富士」
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車窓から・結

電車は平地へ下りて万葉台住宅沿を走る。展望がきかなくなり三上山が見えるのは、昨日見てもらった通りともう1本野洲駅寄りのきょうの標題写真の通りと2本だけになる。きょうの通りは例の地蔵さん通りで、いまは国道妙光寺まで通じる立派な道になっている。見えている道は側道で、メイン道路はJR線をアンダークロスして中山道の手前で地上へ出てくる。
この道はご覧のように三上山が真正面に見える、いわば三上山展望道路である。話はそれるが、野洲市ではいま駅前通りの電線地中化工事が進行中である。駅前道路は突き当りに妙光寺山が見えるだけで、風景という点では地蔵さん道路の比ではない。もう3,4年前になろうか、「野洲市の景観を考える委員会」というのがあって、その中で論議のポイントとして、”三上山を中心とする景観”をとり上げていた。その委員会で、駅前通りの電線地中化の話が出た。私は「同じ金を使うのなら、駅前通りの電線地中化より地蔵さん通りの方が価値が高い。その方が三上山の風景が生きる」と発言をした。それに対する当局の回答。「駅前通りでないと国からの補助が出ないので…」。金は出す。主旨の範囲で自由にやれという裁量はできないのか。例の3万円にも、やれ何に使え、何に使うなと、ただし書きがついてきまっせ。
万葉台住宅開発前後の風景。遠くに中山道沿いの集落が見え、その向こうに神社の森が見えた。のどかないい風景だった。故西村良雄さん撮影の写真でどうぞ。開発工事開始前。標題写真で歩道と住宅間に溝が見える。その溝の原型。アンダークロス以前の道路の原型。墓参りに行くとときどき西村さんの奥さんに遇う。”お互いトシとりましたな”が挨拶。
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車窓から・4

野洲川橋梁はちょっと変わった構造をしていて、橋の中央部は昨日の標題写真のようにいわゆるトラス橋だが、両岸に近いほうは線路の両側をコンクリートで固め、電車からすればコンクリートの溝の底を走るような状況で外界は見えなくなる。標題写真はその溝から抜けだしたところ。それでも低いフェンスがついており目の前すぐ下は見えない。乗っているのが上り電車で下り線を挟んで見ているから余計のこと、下り電車だったらもうちょっと下が見えるはず。なにぶん思い付きだったもので・・・(いいわけ)。
まだ高いところを走っており、屋根越しの風景である。三上山の左、妙光寺山との鞍部の手前に見える森が、一昨日ちょっと話に出た新川神社。三上山の左半分、三角屋根の左上に山崩れの跡のようなハゲが見える。はて、そんな傷はなかったぞ。不思議に思って拡大してみたら裸の大木だった。こんなにでかい落葉樹、イチョウかな。気がつかなかったな。紅葉した時は見事だろう。今年秋のねらい目だ、もし生きていたらの話だけれど。
このあと野洲駅に向かって勾配を下る。左右のフェンスがなくなったところ。まだ柿の木に実が残っていた。先ほどの裸の木のてっぺんが見える。そして平地へ。万葉台住宅のメイン道路である。
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車窓から・3

とうとう雪になった。カメラに写らないような細かい雪が舞っている。こういう雪は怖い。冬の雪だ。この寒さが当分続くという。もう1枚おまけ。
標題写真は野洲川鉄橋からのものだが、こうなると間が抜けて見えるから難儀なものだ。
ついでにもう一つ間抜けた話。
TVでニュースを見ていたら、アベさんが国会で何やら訳の分からんことを答弁している。「いまの、あれ何やね。S・・・・なんとか。国会が解散するいうことか?」。SMAPのことやんか。解散するとかせんとか・・・。「そうか総理大臣もご苦労はんなこっちゃね。でも、そんなこと国会でとやかくいわんならんことか?。ところで、そのS・・・何とかちゅうのは、それ何やね」。知らんの?。国民的アイドルやいうて騒いではるのに。「国民的アイドルか。知らんなー。・・・ということは、ワシはもう日本国民ではないということやな。・・・まあ、エエけど」。
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車窓から・2

ちょっと進んで野洲川の鉄橋にさしかかるところ。手前の堤防と堤防上の道路が斜めに下ってきて線路をくぐっていくところ。トラックの後尾とコンテナが見えるが、そんなものが実際にあったのかどうかは記憶にない。コンテナの向こうを人が一人歩いている。顔がのっぺらぼうで不思議だが、拡大してみたら、作業服を着た人が白いヘルメットをかぶってうつむいて歩いているところだった。これがはっきりしないと案山子と間違えそう。でも一人でどうしたのかな。
堤防の向こうはグランドゴルフ場になっているが、こちらからは見えない。写真というものは難儀なもので、その場に立たなければ写真は撮れない。この堤防の上からは何度となく撮影したが、その堤防そのものを撮ったことはなかった。そういう意味では普段とは別のアングルである。
遠景、左端に半分見えているのが妙光寺山、その右の三上山との鞍部に御池があり、そこから山越えをして向こうへ抜けると花緑公園である。
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車窓から

久しぶりに京都へ出た。年に2,3回、電車の乗り方も忘れてしまった。沿線の変化も激しい。たまたまバッグにカメラが入っていたので帰りに車窓から。以前は瀬田駅を出てから、南草津へ向かって大きなカーブを曲がったあたりから、右前方にしっかり姿が見えたが、いまはとてもとても。守山駅を出てやっと全体が見えだす。いやいや、これで全体とは言えないだろう。住宅地の間からもう一枚。ご多聞にもれず電柱が邪魔をする。
立入が丘小学校を越えたあたりでやっと落ち着きだす(標題写真)。右裾に見える森は地図の上では新川神社と読める。この名前はここだけではない。我が家から道路を挟んだ北西側にも同名の神社がある。大きく見れば野洲川を挟んで左岸と右岸にあるわけだ。下流のほうにもまだあったはず。このあたり、野洲川扇状地での生活は川とは無関係ではおれなかったのだろう。
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凧あげ大会

しまったー、アホなことを始めてしもたーと後悔をしている。毎日まいにち同じような写真を並べて、ええ加減いやになってきた。ボク自身が嫌になってきたのだから、皆さんはとっくにイヤになっておられるはず。写真は決して同じじゃないのだけれど、見てくださる皆様方には同じとしか見えないはず。ということで、36度線は一旦休戦。リフレッシュして改めて後半戦に入ります。止めるのと違うの?、いや決してやめませんよ。最後は彦根の荒神山までの壮大なプロジェクトですから。だんだんハシモトくんに似てきた。
で、きょうは童心に帰って凧あげ大会。運動かたがた希望が丘まで出かけたが、曇り空で風がない。これではタコを揚げろというほうが無理。子供がやけになって走り回るけれど、所詮は悪あがき。風神の屁にもならない。終了間際にやけくそみたいに日が照ってきたが、そのときには皆さんやる気喪失。これならまだ36度線をやったほうがよかったかな。
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方位36度線・7

県道2号安土町下豊浦信号を左折、西の湖へ向かう。方位36度線は観光船乗り場付近を通る。現場は湖岸ぎりぎりを県道が通り結構狭く、クルマの置き場所もない。何時ももうちょっと北へ進んで、魚釣り客用の駐車場と銘打った広場へクルマを置いてそこから歩いて戻ってくる。大した距離ではない。駐車場から見ても結構風景はいい。方位を調べてみたが、35度だった。方位にして1度だけ右へ寄ったことになる。目で見た場合、3つの山の形はほとんど変わらない。しっかり見ると三上山がほんの少し右へ寄ったなかーと思うぐらい。観光船乗り場からの直線距離は(36度線とほぼ直角方向に)250mほどである。
さて、観光船乗り場。寒いこの時期閑散としていて、鴨の昼寝場になっている。音をたてないように忍び足で行く。それでも鴨がびっくりして逃げていく。今年は数が少ない。以前はびっくりするほど逃げ出したものだが。3つの山の並びは、駐車場からのそれと大差ないが、やはりこちらからの方が均整がとれているようだ。
帰り北側へ回っていつもよく行く白王町の方へ寄ってみた。ここまで来るとバランスは完全に崩れる。ちなみに、観光船乗り場からここまで直線距離で2.4Km。例の駐車場までの距離の約10倍である。三上山からの方位は26,5度、観光船乗り場は36度だったから、その差約10度。なるほど。
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