看板が2枚

昨日の場所から50mほど左へ移動、200m余りバックしたところである。国道1号バイパスの歩道ということになるが、歩道自体が途中で行き止まりになっているため、誰も歩く人はいない。なぜこんな無駄なことをと思うが、ひょっとしたらこの道も中学生の通学路なのかもしれない。例によってこのときは無人。信号の交差点は”国道岩根花園”。信号灯がLEDになってからは、撮った後確認しないとランプが写っていないことがある。面倒な話である。
左へ寄った分、中学校の体育館や工場が右へ移動した。とくに工場は目立たなくなって都合がよくなったが、代わりに高圧線鉄塔が現れ、大きな看板が2枚正面に入ってきた。鉄塔は一つの風景だとあきらめるとして、問題は看板。今どきのことだから何とでもなるが、私がやっていることは、その時々の風景の記録だと思っているから、あまり手荒なことはやりたくない。せいぜいが何かあるなという範囲にとどめたい。そして仮に修正したとしても、修正版とオリジナルとは必ず対比できる状態にしておくべきだと考えている。
写真ステージ 「近江富士」
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通学路無人

湖南市、野洲川に架かる甲西橋の右岸畔。野洲川に並行する十二坊がぐっと野洲川に寄ってくるところで、河岸から山裾まで100m足らず、そこを県道27号と国道1号バイパスが肩を寄せ合うように通っている。これは向こうに見える甲西北中学校への通学路。照明灯の柱が新しい。以前はもう少しか細いものだったような気がするが、付け替えられたのかも知れない。
右の大きな工場がつらい。これを無理に隠そうとするとバランスが崩れる。それが嫌で今まであまり手を出さなかったが、右端の木が大きくなってきた。もう少し大きくなれば形がつく。そんな思いもあって、記録の意味でこの工場を入れてみた。
通学路に人なし、午後3時過ぎだというのに誰も帰ってこない。よく考えたらこの日は土曜日だった。日にち、曜日の感覚がなくなって久しい。しかし、土日でも部活の生徒が出入りするものだが、このときは徹底していた。ハイハイ分かりました。尻尾をまいて帰るしかない。
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三上側

昨日は北桜側を見ていただいたので、きょうは三上側。落葉樹化を最初に気づいたのがいつごろだったのか。はっきりした記憶もない。その気になって過去の写真を引っ張り出せばある程度の見当はつくかもしれないが、まだそれもやれていない。しかし、北桜側と三上側とどちらが先に始まったかといわれると、それは間違いなく前者である。北桜側でそれがはっきりしだしたころでも、三上側はほとんど変化していなかった。それがいつの間にか両者均衡するぐらいに変化してきた。
三上側の変化は一つの特徴がある。この写真でいうと手前の白い新しい家とその右奥のお寺の屋根の上、これが随分古くから始まった。その後山頂付近から手前に下って来る尾根に沿って何となく色が見えだし、それが右に曲がるあたりからはっきりと目立ち始める。これは言い換えれば御上神社側からの登山道に当たる。人が歩くということと落葉樹化がつながるのだろうか。
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二重稜線

野洲川河川敷のオギの失敗で、北桜からの三上山斜面の紅葉も記録していないことを思いだした。12月3日、好天に恵まれて恐るおそる行ってみた。実際には落葉は始まっているのかもしれないが、見た限りはまだはっきり紅葉が見える。部分部分を見比べていけば年々落葉樹が増えているのだとろうけれど、この日は、頂上部右下の影の方が珍しかった。
現場へ着いたのが午後2時ごろ。もう太陽は左に傾き、山頂右下に影がくっきり見えた。窪みを挟んで稜線が二重になっているといえばいいのか。これも肉眼でははっきり見えるが写真にすると難しいだろう。その部分だけをアップしてみる。画面右下に見える高圧線鉄塔の先端部は、撮影場所のアリバイである。山頂部と鉄塔との関係を見ると、標題写真に比べて、少し右の方から撮っていることが分かる。冬、雪が降った日に、この窪みをきっちり捉えたことはあるが、普通の日ではこのような影はまず見えない。きょうはそういう意味で貴重な体験だった。
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これは怖いぞ

しまった遅かった。毎年秋のオギのころにはここへ来る。今年はうっかりしていてもう12月、完全に穂がたってしまっている。まさかこれを使うわけにはいかないだろう。ほかの場所を探さなきゃしゃーないな、と思いつつ、何げなく足元を見た。?、これはタイヤの跡じゃないのか。
場所は野洲川左岸、近江富士大橋と川田大橋の間、堤防上の道路である。公道として認められているのかどうかは知らないが、とにかく上流の国道8号から川田大橋までクルマが通行できるようなシステムになっているのは事実である。現に私もこの道をつい近くまでクルマ来て、ちょっとしたいつもの空き地に置いている。現場までは数10m。見ての道だから確かに怖い。でも草地を歩けば大丈夫だと思っていた。しかしこれがタイヤの跡だとしたら、これはホンマに怖いぞ。
とそのあとをたどってみた。そして見つけたのが標題写真である。左側の車輪は水平部分を逸脱して完全に斜面にかかっているのである。大型車が離合するとなるとこういう計算になるのかもしれないが、これでタイヤが滑らないという保証はあるのだろうか。草地で写真を撮っていてクルマが寄ってきたら、滑り降りるしか手はない。命にかかわるような怪我はないとしても、上からでかいやつが滑り落ちてきたら・・・。これは怖いぞ。
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お節介な話

なぜか今年はひこばえがきれいに感じる。爽やかな黄色が見事だったが、画面で見ると山吹色に見える。全体がちょっと古くなったのと、この日の天気がもう一つパッとしなかったのが理由らしい。場所は、野洲駅北口方面から近江富士大橋へ向かう県道2号上。手前の畦道が水平に横切っているのは辛抱するとしても、その奥の2本の電柱が三上山を挟んでいる。これはちょっと苦しい。なぜこんな絵になってしまったのか、これにちょっとした理由がある。
実はこの県道2号と、昨日見てもらった行畑からJRをくぐってくる線がクロスする交差点、そこの一角が整地され何かが始まるらしい。一方、県道を挟んだ反対側にいつか紹介したケーキ屋さん(だと思っているが、GoogleMapではカフェダイニングとなっている。どちらがどうかわからないが、いまは店の種類は問わない)が建っている。この辺にはないしゃれたデザインで、前の道路からあえて10度ほど傾けて、大きな窓から真正面に三上山が見えるように建てられている。
そんなことで、今度の工事がその店からの景観とどうかかわるのかが気になった。道路の反対側に立って、その大きな窓ガラスに自分の姿がきっちり真ん中に写る点を探し、回れ右をして撮ったのが標題写真である。整地された部分が左端にちょっとだけ引っかかっている。縁もゆかりもない店だけど、その窓から見える風景を気にする、お節介な話である。
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アンダークロス

落差工から100mほど上流へ移動したところである。穏やかな流れの中をカモが遊んでいる。全部で4羽いたが、3羽はさっと飛び立ってどこかへ行ってしまった。鳥の人間に対する敏感さは何なのだろう。川に近づくときはできるだけ足音を立てないようにそーっと歩くのだが、こちらが鳥の姿を見る前にやつらは飛び立ってしまっている。水中にいるのなら、振動が地面から水を伝わってということも考えられるのだが、そういうことでもないらしいし。人間の長年の業か。
いまはもう長浜市になっているはずだが、小谷城址の東側、須賀谷温泉の近くに西池という小さな池がある。野鳥観察設備があって、そこにいる水鳥は人間が行くと近寄ってくる。この違いは何だろう。結局長年培われた関係か。鳥に対して嫌われるほどの酷いことをした記憶もないのだが。
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