時の移ろい

野洲市行畑・万葉台住宅地に建つあずま屋である。ブログ”Kennyの滋賀から情報発信”の「5人の爺さん、自転車を漕いで」シリーズの集合場所としてよく登場する。すぐ横をJR線をくぐるアンダーパスが通っており、いつもはそこを通り抜けているのだが、きょうは所用があり散歩がてらこの横を歩いた。最初は三上山を外へ出して撮ったのだが、あずま屋の奥が建物でふさがれて息苦しい。ということで生垣の内側へ入って撮ったのが標題写真。
撮った時は気にならなかったのだが、帰って見直してみると、?この建物は・・・・。これだけが向きが違う。そうか、これがあの建物だったのだ。30数年前、万葉台に住んでいたころ近所のNさんから見せてもらった写真のなかにこの建物の前身が写っていた。右の平屋の建物である。もう1枚。アンダーパスはまだできておらず予定地だけが広い。この平屋が建て替えられて2階建てになったのが、奥に見えるクリーム色の建物のはず。時の移ろいを感じたひとときだった。
写真ステージ 「近江富士」
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暗雲

きのうの堤防上から野洲市側へ坂を下ったところ。ただし時間は1時間ほどずれている。空の様子が変わって南の方に暗雲が近づいてきている。このあと家へ帰り着くまでに激しい雷雨になった。ミレーだったかシスレーだったか、このような暗雲と雨上がりの虹とを描いた絵があった記憶がある。少し探してみたが、見つからなかった。画集を買ってそんな絵を一生懸命見ていたのは、20歳前後のこと。もう60年にもなる。忘れても仕方ないことか。
左の森はきのう少し触れた国主神社の森、と書いてよく見ると森ではなくて竹薮だ。そういえばきのうの写真も竹薮。神社の森が竹藪に囲まれているのかもしれない。
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堤防の上から

野洲市市三宅から県道2号と平行に琵琶湖側を進んで来た広域農道が、野洲市小南で日野川堤防へ駆け上がる。対岸は近江八幡市である。道は上流へ向かって進み仁保橋畔で県道2号に合する。写真は堤防上からの撮影。道幅に余裕がなく、両側はガードレールに挟まれ、カメラを構えているとすぐ後ろをクルマが行き来するいやなところである。写っているのが小南の集落。右の森は地図によると国主神社とある。何と読むのだろうか。
三上山の左が田中山、右が妙光寺山。その間から三上山が上半身だけをのぞかせるという、野洲図書館・消防署あたりから見るのと同じ組み合わせである。画面左、手前の稜線が半円を描くように低くなっているところ、その間から小さく淡く菩提寺山が見える。湖西あたりから見て、三上山の右に立つ菩提寺山になれた目には一瞬不思議に感じるところである。
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造成工事

湖岸白鳥川交差点から県道2号小船木町交差点へ向かっていて、途中、大房町でかなり大がかりな造成工事が行われているのに気がついた。岡山小学校の近くで、春はサクラ、秋はコスモスというところである。特にサクラはここを起点に県道2号を越えて延々1.4Kmほどに及ぶ。そんな場所の造成工事である。
宅地造成かと思ったが、場所から考えてちょっと考えられないし。現場事務所の近くへ行ってみると、”岡山コミュニティーエリアの造成をしています”とある。どんな広場ができるのか想像もつかないが、どうやら桜並木の手前で、そこに立てば桜の風景は変わらないようである。せっかくの風景を生かしたものであってほしいものである。
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暗雲高く

各地でにわか雨が大暴れだという。昨日(18日)、昼前に琵琶湖大橋から見て、三上山がくっきり見えているのに、その左の方では白くかすんでいる。雨が降っているらしい。守山北高校の近くまで帰ってきたときには雨は南の金勝山地の方へ去り、代わりに黒い雲が三上山の上に立ちあがっていた。
こういう場合、地上にへばりついた人間がカメラを上へ向けて撮る。そして雲が高かったという。本当に高いのか。かりに雲が三上山から手前の方へ伸びてきていてもこのように写る。きょうから気象庁が雷の予報の精度をアップするという。何でも”気象衛星を使って積乱雲の高さを読んで云々”と。俵屋宗達の風神雷神図からここまで来たとの思いが深い。しかし、赤道上3万6000Kmの上空から、積乱雲の高さをどうして読むのか。地上にいて雲の高さすら読めない私には、宗達も気象衛星もともに神の世界である。
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さらし場跡

田んぼの緑が濃くなってきた。県道2号とJR琵琶湖線そして野洲川放水路に囲まれた三角形の農地である。古くこの付近は野洲さらしの作業場であったという。野洲駅を出た下り電車が野洲川の堤防へ向かって上り勾配にさしかかる。竹薮が邪魔をして少しに見にくいが先頭車の近くにレンガ造りのちいさなトンネルがある。以前、軽トラが入って行くのを見て名人芸だと息をのんだが、幅も高さもそれでぎりぎり。ながく通行人専用のトンネルだと信じていたが、元はさらし作業用の大八車専用のトンネルだったという。東海道線開通時にはまだこのあたりは野洲さらしの作業場だったことが分かる。
◆きょうは新聞休刊日。きのう阪神は広島に勝った。どや、勝ったやろ。新聞休刊日前日は強い。いまさら勝ってどないするねんというところだが・・・。
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雲の影

雲の動きの速い日だった。昨日と同じ花緑公園。普段、ここから見たときは頂上の左下にちょこんと凹んだ部分がある一つの山体に見える。しかしこのときは山頂につながる三角形の山体が手前にあって、その向こうにもう1つの山体が左方へずれて見えていた。 左後ろの山体には日が当たり、手前に山は陰になっていたのである。山頂付近に霧がかかってこのように見えたことはあったが太陽の光と影でこのように見えたのは初めてだった。もう1枚。しかしこれもひととき、ものの1分もしない間にこの様子は崩れにかかる。あっという間の出来事だった。
もしこの太陽光による演出が予測できていたら、標題写真のタイミングに合わせて、各地にセットしたカメラの同時撮影をすると、面白いデータが作れたのだが。雲の動きの予測は神様でも無理だろう。
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白雲湧く

ついこのあいだ7月になったと思っていたら、きょうはもう16日、京都では祇園祭の宵山だ。明日の新聞には何十万の人出だっという例の写真が載るのだろう。
そしてこちらは昼盛りの花緑公園ふるさと館前。三上山から立ち上がった白雲が天頂近くまで伸びていた。可愛い子犬が首を持ち上げたような白雲の両側に差す薄い光線。いつもだと飛行機雲ができる方向ではあるが、写っている線は一味違う光芒。太陽からだとすれば互いに収斂していく向きが解せないし、やっぱり飛行機雲の一種だろうか。
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