若桜物語・9

私は若桜駅から駅前通りを直進し、突き当りの仮屋通りでUターンし、ちょっと戻ってから「蔵通り、寺通り」を画面奥へ歩いている。21日の記事で、左側に並ぶ大きな寺を紹介したが、その後は右に見える蔵の並びだけを見てきた。その間、左側はどうなっていたのか。実はその間ずっと寺が並んでいたのである。
標題の写真もその一つ。昨日の観光パンフレットにあるように、通りから奥まって建てられている。この間16間というから30m足らず。たとえばこれは庫裏だろうけれど、やっぱり同じように奥まって建っている(レンズの長さが変わっているから距離感が多少替わるが)。もう1枚。次から次へとお寺が現れるので、整合性をもってここで並べることはできないが、とにかく見事なものだった。
写真ステージ 「近江富士」
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若桜物語・8

このあたりまさに蔵通りの観、切り妻型の蔵が軒を連ねる。圧巻である。どうしてこんなに蔵が並んだのか。若桜町観光パンフレットには次のようにある。
・・・・明治18年若桜宿に大火が発生。寺を火災から守るために蔵以外のものを建てることが禁止されたため蔵がまとまっ建てられています。また寺の本堂や庫裏も道路から16間離れたところに建てなければならないと決められたことで、蔵通りが形成されました。今現在20の蔵があり、商家の土蔵・白壁・赤瓦・板張り、どれも妻側を蔵通りに向けています。・・・・
簡単に書いてあるけれども、そんなに単純なものではなかっただろう。「蔵以外を建ててはいけない」といわれても、たとえば我が家がその中にあったとしても、蔵を建てられるはずはない。
3つ目の肌色の蔵、それをポイントにして歩いてきたほうを振り向いたところ。例の「ワカサ家具」、「TOTO」の看板が見える。もう一度前を向いて歩く。標題の写真で奥の方に見えていた松の枝が大きく見えるようになる。道はゆるーく左へ曲がっていく。例のオジサンはいつの間にかいなくなっていた。
写真ステージ 「近江富士」
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若桜物語・7

左手にオレンジ色瓦葺きの大きなお堂が現れた。坊守さんが掃除中だった。この屋根は道の駅の裏手から見えていた(左の大きな屋根)。ということはこのお堂の向こうは道の駅か。そんなことを考えながら小道に戻ると、いつのまにか事務員さん風の女性は消えて、サラリーマン風の中年の男性に代わっていた。こんなうっとうしいオッサンより、さっきの女性のほうが景色がよかったのに・・・。
ところで、この小路の最初の写真をもう一度。画面中央にTOTOのブルーの看板が見え、その左に小さく「ワカサ家具」の看板。その左に台形をひっくり返したような屋根が見える。2枚目が事務員さん。TOTOの看板が近づき、ワカサ家具も大きくなる。その下に事務員さんがいてその前方に逆台形の屋根が見える。そして標題の写真では逆台形の屋根がすぐ前に見えて、中年のオッサンはその向こうを行く。
地図表示(若桜町・まちあるきMapより)
写真ステージ 「近江富士」
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若桜物語・6

「蔵通り・寺通り」とある細い小路へ入る。少し行くと門構えの立派な屋敷が目に入る。門が小路に面して下り、敷地の塀が長い。写真は門の前がたまたま空き地になっており、そこへ入って撮ったもの。画面を横切るマンホールがある道(クリーム色)が小路である。門扉が空いており、中をのぞくと住人不在の雰囲気である。けっして荒れているわけではないが、人気は感じられないという不思議な雰囲気である。
小路へ戻ると、どこから出てきたのかの事務員風の女性が、重そうな荷物を提げて歩いていく。こういう風景が珍しく感じるぐらい人がいない。たとえばきのうの駅前通り、走っている車もいない、人もいない。メイン通りの仮屋通り然りである。時刻はまだ9時前後、児童・生徒はいないにしても、通勤の人ぐらいはいてもよさそうだと思うのだが。
写真ステージ 「近江富士」
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若桜物語・5

若桜駅から正面通りを200m足らず進んだところから振り返ったところ。突き当りの赤い屋根が駅舎である。単純に見ると通りの真ん中に立って撮影したように見える。私自身もあほなことをやったものよと反省したが、よく考えるとそんなことをやった記憶がない。実はこの正面通、突当りがT字路になっている。そのT字路の歩道に立って駅の方を見たところである。T字の第1画に当たる道路が仮屋通りで、若桜町のメイン通りである。
駅前通りが仮屋通に突き当たる少し手前に細い路地がある。案内板があって、「寺通り、蔵通り」とある。クルマで通れば気がつかないぐらいの細い道である。京都でいうと河原町通りと裏寺町という感じどんな通りかと覗いてみたが、もう一つはっきりしない。私は初めての場所へ行くのに地図で予習はするが、現場へ地図は持っていかないことにしている。現場では勘で歩く。多少道を間違えてもその間違いが生きてくると考えているからである。なのだが、今回はまだ予習すらしていないのである。しかし歩くとすればここしかなさそうだ。
写真ステージ 「近江富士」
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若桜物語・4

カメラさん、きょうはSLの写真がアップで出ますかね。・・・あー、出ました、出ました。これがC12というSLなんですね。小さい機関車ですね。でも後ろ向きですね。そうですか。この機関車は後ろ向きに走れるのが特徴の一つ。そうか、ふつうの機関車というと、後ろに石炭と水を積む炭水車というのを別にくっつけて走っていた。だからSLはバック運転ができない。野球の外野手なんかが、ボールを見ながらを後ろ向きにバックするのを機関車バックといいますものね。この機関車は、炭水車をつけていない。カメラさん、真横からの写真は出ませんか・・・・。
出ました出ました、こうするとわかりやすいんだなー。運転席の前、ちょこんとでぱっているところ(C12167)とナンバープレートがついているところが水槽。運転席の後ろ(左)に石炭を積んでいたわけですか。これは大変だわ。
あ、写真が急に変わりました。機関車は遠くなりましたが、その手前に丸い池のようなところに小さな橋のようなものがかかっています。これは何ですかね。何?、テンシャダイ・・・というと、どんな字を書くのですか。・・・ああ。そうですか転車台。この上に機関車をのせてぐいーと回すのですね。大層なことだったんだ。
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空白の一日
2014年10月17日
昨16日、この日乗をアップして30分もしない時に、PCの画面が急に裏返って、「Windows8.1にアップしました。再起動してください」。とのメッセージ。別に頼んだわけではないのに勝手なことをする。パスワードを入れろ、IDがどうのこうの。結局訳が分からないくなり、急遽、やす教室のKさんにSOS。きょう午後から来診を乞うてやっと回復。さすが神さま。
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若桜物語・3

鳥取県若桜町観光エースC12を紹介したいというとことで、きょうは現場にカメラが入っております。まず現在地から教えていただけますか。はいなるほど、若桜駅というのは、昨日の写真で改札に案山子がいたというあの駅・・・。そしてきょうはその若桜駅の構内からと・・・そういうことですね。
いま見たところでは赤いディーゼル機関車が1台見えますが、SLはどこにいるのですか。何?、赤いディーゼルの前?、ちょっとわかりにくいですね。カメラさん写真をちょっと拡大してくれますか。ああ、見えました。なに?、H田先生の写真教室なら「何を撮ったのかわからん」ということでボツになること間違いないんですね。なるほど・・・そうですか。
ところで現場は曇りですか。赤いカタキ役に後ろに並ばれて、肩身の狭い思いをしていることがよくわかりますね。どうでしょうカメラさん、機関車だけアップできませんかね。あ、写真が違ってますね、これは構内の全体写真かな。雲がかかった山が主役で、現場は雨上がりのようで。はい、写真出ましたか?、今度は間違いないですね。というところですが・・・・大変申し訳ございません。時間が来てしまいました。カメラさん気をつけて取材を続けてください。きょうは鳥取県若桜町の現場からお伝えしました。
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